11月は蠍座を経て射手座へ。見えない部分のケアを大切にする時期 yuji(以下y) 2022年から2025年にかけて、自分と深く向き合って“毒出し”をしたり、あるいはメンタルを調整するという流れがあるなかで、今年は水の星座が集まる特別な年です。その影響でロジックよりも、エモーショナルな部分が強まる傾向に。そして、11月前半は蠍座、後半は射手座が主役になるので、普段は目に見えないパーツや隠れているものを大切にするべき時期に差しかかっています。今月のテーマである、フェムケアや フェムテック は、まさにこの文脈にマッチしていますね。 メンタルの面だと、トラウマやコンプレックスなど普段、表面化しづらい部分にフォーカスが当たるシーズン。霊的なことや、先祖供養といったことにも向き合うムードが出ています。実は僕の分析だと、森田さんご自身が蠍座の影響を大きく受けていると思われるのですが、この時期になにか大きな変化を感じることはありますか? 森田(以下森) とても心当たりがありますね。フェムケアと関連のある、ふたつの大きなプロジェクトがスタートしているところです。女性のデリケートゾーンのケアの重要性を伝えたり、歳を重ねても 健康 に生きていくための仕組みづくりを進めています。 性がオープンなものへ。近年フェムテックの認知度がアップしたその背景にも星の動きが y 蠍座は女性性を司る星座なので、まさに星が示す通り。セクシャリティに関することは森田さんのライフワークであり、“天職”なのではないでしょうか。 森 それは嬉しいですね。yujiさんはフェムテックにどのようなイメージをお持ちですか? y 男性である僕にとっては若干アウェイに感じる部分はあるものの、近年はとても認知度が向上している印象がありますね。大きな百貨店でフェムテックに関するイベントが行われるなど、よりオープンなトピックになりましたよね。実際、星で見ると2017年から2026年までは“感覚器官”に スポットライト が当たる時期。嗅覚や味覚などの五感、セクシャリティや LGBTQ に関することに加え、自分の本質を見極めようというムードがあります。 フェムテック以外にも、この数年でグルテンフリーやローカーボの食品など、自分の体質にあわせたセレクトが増えてきましたよね。自分の体に対する“解像度”がかなり上がったというイメージでしょうか。そのような変化を感じることはありますか? 森 とても感じます。以前は“性”に関わる話は、タブーという風潮が強くありました。私が フラン スの パリ 13大学の医薬学部で学んだことのひとつは、私たちの体には“サイエンスがある”ということ。体の仕組みやホルモンについて理解することは、決して後ろめたいようなことではないとようやく理解されてきたように思います。 デリケートゾーンは感覚器官で、触れたり感じたりすることによって得る刺激が、神経やホルモンに変化をもたらします。自身の健康やQOLと大きく関わりがあるので、正しい情報を知ってケアするとたくさんのメリットが。ほんの数年前の日本では、フェムテック関連のイベントを行うときに多くのハードルがあったのですが、次第に多くの方が来場してくれるようになりました。俳優のような影響力のある方がSNSで堂々と紹介してくださったりするなど、徐々に浸透していることを実感し、とても嬉しかったですね。 異性間で生じる精神的な「分断」 y 男性目線から見ても、性にまつわるトピックは“いやらしい”というバイアスで描かれがちだったものが、最近は雑誌などのメディアで特集が組まれたり、普通のこととして健全に捉えられるようになった気がしますね。僕はイタリアに7年ほど暮らしていたのですが、日本と ヨーロッパ では“性”の捉え方が違うと感じました。大人の艶っぽさみたいなものを大切にする文化があるのですが、日本ではなかなか認められにくい傾向にありますね。 森 フランスもイタリアも、恋や愛を重んじる国だから、気になる人同士が街中で声をかけあったり、軽いコミュニケーションの一環として、 恋愛 が機能していますよね。誰かと「素敵だね」と褒めあったりすることは、恋人同士でなくても嬉しいこと。お互いのことを知って、気軽なやり取りをするのはとてもいい風潮です。それを知ると、近年の性的なものをタブー視する日本での傾向は、やや過剰に感じることも。 y 星読みの観点から見ると、星が決定づける個性のなかに「色気がある」とか「艶っぽい」というものが確かにあります。その人が醸し出す雰囲気は生まれた日に決まるので、ナチュラルに性的な魅力を醸し出すタイプの人は、日本ではがんじがらめで、ちょっと生きづらさを感じているかもしれません。 森 多様性の時代なので、もっと 寛容 になれるといいですよね。性についてもっとオープンに話し合える 環境 が必要です。 y 星占い の個人鑑定のなかで、女性のクライアントからの性にまつわる相談はトップ5に入るくらい多くて、人知れず悩んでいる人が多い印象です。ただ、ヘテロセクシャルの女性側に醸成されている男性のイメージにケダモノ化された偶像のようなところがあるのかもな、と実態とギャップがあるようにも感じていて...
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。一見強そうに見える男性にも、繊細な部分があるので、女性の話を聞いて、もう少し男性に優しく接して欲しいな、と思うことも。 森 その背景にはさまざまなことが考えられますが、何せ ジェンダー 間での分断はいまだ大きいので、お互いの歩み寄りが大切なのではないでしょうか。 >>11月5日(火)21時公開の後編では、女性がパートナーに“フェイク”するのはナゼ?や、新しい時代のパートナーシップなど、さらに“性”についてのトークの盛り上がりが最高潮に! Profile yuji 星読み係、ヒーラー。 香川県高松市生まれ。18歳でイタリアに渡り、現地大学院卒業。ミラノにてプロダクトデザイン事務所に勤務するも、ヒーラーとしての宿命に抗えず拠点を東京に移し、ヒーラーとして活動する決心。現在は書籍執筆、連載、講演などで活躍する一方、毎日星読みを行い、星々からのメッセージをSNSにて発信している。 https://youtube.com/@yuji-universe 森田敦子 植物療法士。サンルイ・インターナッショナルおよび「 ルボア フィトテラピースクール 」代表。フランスパリ13大学医薬学部で植物療法を学び、日本での普及に尽力。帰国後は植物バイオ研究に関わりブランド Waphyto を創設するなど、コスメの成分開発なども手がける。ラジオ番組「森田敦子のLove your life」を配信中。 Photos: Kaori Nishida Text: Kiriko Sano Editor: Rieko Kosai READ MORE.
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普段、隠れているものにこそ注力。「11月はフェムケア」と星読み yujiが話す理由は?【美と心の星サプリ 第3回・前編】
星読み係yujiとゲストによる対談連載。11月は「フェムケア」「ジェンダー」をお題に、植物療法士の森田敦子を迎える。タブー視されてきた“性”やパートナーシップについて、それぞれの観点からトーク。健全な“性”を享受するために、知るべきこと、変えるべきこととは?※連載「美と心の星サプリ」のほかの記事もチェック。